憧れの彼と恋する方法
お店に着くと、既に竜司君と海人君が座っていた。
舞美はすかさず海人君の隣に座り、私は戸惑いながらも竜司君の隣に座った。
「お疲れ様です、今日早く終わってラッキーでしたね」
私に笑顔を向ける竜司君。
そんな竜司君はきっと、私の想いには気付いてない。
当然だよね。
私なんかが、竜司君を好きになるなんて…。
しばらくすると、息を切らしながら沙羅ちゃんがやってきた。
「すいません、遅れちゃって」
竜司君が今どんな顔をしているのか、私は怖くて見れなかった。