憧れの彼と恋する方法
「そう思ってくれただけでじゅうぶんだよ。
聞いてくれてありがとう」
そう言って、私は竜司君を見送った。
時計に目を向けると、23時55分を指している。
「あと5分」
私、ちゃんと言えたよね?
素直になれたよね?
堪えていた涙が、今になって流れてくる…。
ソファーの上で、クッションに顔を埋めた。
しばらくすると、静かな部屋の中で携帯の着信音が鳴り響いた。
「メール…?」
携帯をそっと開いた。
そして…