憧れの彼と恋する方法
翌朝、目が覚めたのは携帯の呼び出し音が鳴った時。
昨日何時に帰ってきたのか、いつジャージに着替えたのか、お風呂は入ったのか、何も覚えてない。
全く頭が働かないまま、時計を見ると午前7時を指していた。
「朝…か…」
声にならないような小さな声で呟き、ベットから体を起こす。
昨日の出来事を思い出そうとしたけれど、なんとなく夢だったんだと決め付け、それ以上考えるのを止めた。
なんか、体がやたらダルいな…。
バイトの時間までまだ少し早い為、ボーっとしたままソファーに座りテレビをつけた。
画面には朝のニュース番組が流れていた。
「昨日の夢…」
考えないようにしたけど、勝手に頭の中でその光景がぐるぐると回っている。