憧れの彼と恋する方法
『自分の周りがどう変化してるかなんて、関係ない』
あり得ない事ばかりで頭が混乱してしまったけど、きっとこの世界の中に願いを叶える為のヒントが隠されてるのかもしれない。
ローズさんがくれたせっかくのチャンス、無駄にはできない。
落ち着いてきた私は、立ち上がってローズさんにお礼を言った。
ローズさんはいつも通り「さっさと出て行きな」と言いながら椅子に座り込んだ。
扉に手を掛け、深呼吸をしてから外に出る。
自宅へ帰る間、通り過ぎる人も辺りの騒音も、今の私には何も感じられなかった。
どれからどうするのか、それだけが私の頭の中を駆け巡っっていた。