憧れの彼と恋する方法
私は残された栄養ドリンクを握り締める。
ちょ、ちょっと待った…
これはまさか……
間接キス…?
26歳の女が、間接キスくらいでなに動揺してんだ。
違う!
普通の間接キスとは全然違う!
だって、あの竜司君だもん。
密かに想い続けた、叶う事は決してない、住む世界が180度違うあの竜司くん。
だけど…私が本気で恋をしてしまった、あの竜司君。
しばらく自分の手の中にある栄養ドリンクを見つめ、そして…
一気にそれを飲み干した。
「よ、よし!頑張るぞ!!」