憧れの彼と恋する方法
最終電車の中。
窓の外には移り行く夜の景色。
キラキラ光るネオンが、より一層美しく見えた。
そして、時々窓に映る自分の顔がやたらとニヤけている事に気が付いた私は、ハッと我に返り真顔に戻る。
電車に乗っている間は、ずっとその繰り返しだった。
私の掌には一枚の小さな紙切れ
そこには一行のメッセージと共に
携帯のメールアドレスと番号が書かれていた。
『また色々相談に乗ってください』