眠り姫はひだまりで


髪も、ちょっとブラウンに染めてる?


「か、変わったね、大和…………」


「色葉はあんま変わってないね」


相変わらず笑ってる大和。

 
大和といると、なんか空気が和む。

昔からそうだったけど………。


「なんかさ、高校の友達に、いろいろいじられて。髪とか僕は黒のままでよかったんだけど……」

 
「そうなんだ………」


頭いい学校っていっても、案外そーゆーのはどこも一緒なのかな?


「大和は今日どうするの?」


「僕?んー、暇だったからとりあえずここ来た、みたいな」


「そっか。私もだよー。あ、そこ座ったら?」

  
私は向かいの席を指差した。

 
「うん。ありがと。ちょうどよかったよ」


それから大和もコーヒーを頼み、二人でそれぞれの高校のこととか、いろいろ話した。


やっぱり大和は、中身全然変わってなくて、話しやすかった。


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