眠り姫はひだまりで
カフェから離れ、文具店へと歩く。
「………はぁ………」
息をはくと、空気に白くあらわれた。
今、十一月だもんね…………。
気づいたら文具店についていて、お目当てのものを買って、お店を出た。
シャー芯とノートだけだもん。
そんなに時間はかからないし………
街の時計を見たら、もうすぐ十二時。
ってことで、近くのコンビニで、適当なお弁当を買った。
「………どこで食べよう…」
ひとりになった途端、心なしかテンションが下がる。
とりあえず、近くの川原の草べりに座って、お弁当をひろげた。
…………なんか、優馬に言われたとーりになってない?
家か外かの違い。
おにぎりをもぐもぐ食べながら、これからどーするか考える。
「………もう、家で寝とこうかな……」
たぶんそのほうが私にはあってる。
てゆうか絶対そっちのがいい。
ひとりでさびしく街歩くよりも、断然有意義に過ごせるよねぇ。
…………決めた。これ食べ終わったら、家帰ろう。