眠り姫はひだまりで

ミオ、カワイーもん。

でもそのたびミオは、無視したり適当にあしらったりして、上手くかわしてた。

あーゆーのは、好みのタイプじゃないとひっかかってやんないんだって。


…………でも、私一人の時に声かけられるのは、初めてだ。


「あ………や、えと……あ、遊ばないです」


こーゆーときは、はっきり言いなさいって、ミオに言われてるんだ。


「え~………いいじゃん?ヒマでしょ?」


「ひっ…………ひひまじゃないです」


「噛んでるよー?可愛いなー」


もっと滑舌よくなれよ自分!!


「あ………えと、私家帰るんで……」


お弁当を片付けながら、一応笑顔で返事をする。

 
「うっわカワイー………ちょ、やばくね?な、いいじゃん?ひとりでいるより、絶対楽しいって」


今度は腕をつかまれた。

いいや…!私はあなた方と遊ぶより、寝るほうが楽しいんですーーー!!!

やややばい…………!

ち、力強い!


「やめてください……………っ」


なんとか声を絞り出した。

でも、男の人達はますますニヤニヤしてて…………


ひいいぃいぃいいぃ…………!!


いやーーー!!と叫ぼうとしたら。

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