眠り姫はひだまりで


どっちもはずかし死ぬ………!!


で、でもでも、「どっちも嫌」ってゆう返しは通らないことを、私は学んでいる。

だから、どっちか選ばなきゃ。


二択をてんびんにかけたとき、
 
勝ったのは…………


 
「い…………言いますからぁ」

 
キス拒否、でした。


「ほほう。そっちかぁ。んー、キスできねぇかぁ………残念」


なに言ってんの!!


「っつ…………言う………から、顔離して」


「やだ。このまま言って?」


ドSがぁーーーーー!!!


「………っ……あ、のね」


「うん」


あぁもう。私ら川原でなにやってんの。


「………わ、私、純くんに会って、なんか……う、嬉しくて……」

 
私がしどろもどろに言うと、純くんも予想してなかったみたいで、目を見開いた。

 
「…………それで?」


「…………私、実は純くんに会いたかったのかなって…………」


目を伏せて言った。


 
 
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