眠り姫はひだまりで
そして、純くんはいきなり立ち上がった。
「へ……………純くん………?」
彼を見上げる。
思わず、目を見開いて凝視してしまった。
だって…………純くんが。
あの…………イジワルで、私をからかう純くんが…………
…………顔を赤くしていた。
片手を鼻から下にあてて。
視線は逸らされている。
「じゅ………純くん、顔あか「うるさい」
ピシッと遮られた。
て…………照れてる?
嘘ぉ……………。
「わ…………私が、あんなこと言ったから?」
私がそう言うと、純くんは怒って言った。
「そーだよ!!色葉のバカ!こんっな恥ずかしいこと言うとは思ってなかったんだよ!」
純くんは、きっと私をからかうつもりでいたんだ。
「………形勢逆転?」
「違うっつの!バカ!!」
うわぁ。照れてる。純くんが照れてるよぉー………………!