眠り姫はひだまりで

そんな自分に戸惑って、うろたえてしまう。

「あ……い、嫌じゃなくて………」


あぁああぁあぁ。

もーなんなの私!

何で純くんがうちで夕飯食べてくのに、こんなうろたえてるの!


…………ううん。

わかってるの。私。

本当はわかってるんだけど………。

本音なんか言えるかぁあぁ……!


さんざん頭んなか葛藤したのち、結局素直な寂しい気持ちを優先。


「………やっぱなんでもない。うちでよかったら食べてって」


「マジ?本当にいーの?」


「うん」


そこで、お兄ちゃんが立ち上がった。

「よし。色葉もオッケーしたことだし。さぁ少年!俺とたっぷり語り合おう!」

「え、あー………はい」


お兄ちゃーん。純くん、テンションに
ついてけてないよー。


純くんをソファに座らせて、お兄ちゃん一人でなんか話してる。


< 130 / 587 >

この作品をシェア

pagetop