眠り姫はひだまりで
我に返った途端、顔の温度が急上昇。
「姉ちゃんどーしたの!?」
「な、なんでもない………」
のわぁあぁあぁ!
も、もーやだ………!
私、もう純くんのこと…………
いやーーーーー!
なににこんな拒否ってんのか自分でもわからないけど、とにかく拒否したかった。
あぁ、ほらみんなびっくりしてるじゃん。
落ち着け、落ち着け………
すーはーすーはー深呼吸。
そ、そーだよ。
私が、純くんのこと………そーゆーふうに見るにしても。
私は知らなすぎるんだ。純くんのこと。
だから、知りたいって思う。
純粋に……………。
純くんへの気持ち、認めてしまえば早いけど……
なんだかそれはまだな気がして。
だから、知っていかなきゃ。
これから。
純くんのこと…………。
*
「さぁお兄ちゃん!教えて!鍵のこと!」
夕食後。
私はソファに座って、こたつに入ってこちらを見るお兄ちゃんに、意気込んで訊いた。