眠り姫はひだまりで


キョロキョロと周りを見渡して、誰もいないことを確認し、中へ入る。


前に、私が昼休みに一体どこへ行くのか気になって、後をつけて来た人がいたんだ。

お暇だなぁ、とか思ったけど。

念のため。


私は、あんまり管理が行き届いていない埃っぽい資料室に入って、資料がぐちゃぐちゃに入れられてる棚を横切る。


実は、私の目的の場所はココじゃないの。

ココから行ける、とある秘密の場所。



私は資料室の隅に、壁に沿って置いてある机の前に立ち止まった。

 
机の下にもぐりこんで、私は目の前の壁を、ぎぎぎ………と音を立てながら押した。


そしたら、壁が扉になって、奥に開いた。



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