眠り姫はひだまりで
受信メールBOXに、一件のメール。
カチ、と押すと。
目を見開いた。
1 : 11/** 水野純
………純くん?
え、嘘。
純くんからメール!?
慌てて指を動かす。
カチ、と押して、開かれたページ。
送られた時刻は、今から一時間ほど前。
純くんからの、はじめての、メール。
………〝おはよう、起きた?〟
…起きたよ。おはよう。
〝昨日はなんも言わずに帰ってゴメン。起こさないほーがいいかな、と思って〟
………別によかったのに。
〝さすがに女の子の家には泊まれねーから、勝手に色葉ベッドに運んだけど、よかった?〟
そりゃそーだ。泊まれない。
……やっぱり、純くんが運んでくれたんだ。
〝昨日の帰りも言ったけど、改めて俺がありがとうございましたって言ってたって家の方に伝えといて〟
うん。わかった。
〝色葉も、ありがと〟
私こそ。
〝また明日学校で〟
うん。ばいばい…………。