眠り姫はひだまりで
*
翌日。
「やぁーーーーーーーー!!」
家中に、私の叫び声が響き渡った。
「あと三分で遅刻だよ!?なんで起こしてくれなかったのお母さん!」
「あ~……ゴメン……お母さん起きたの十分前で………」
「じゃあ、その十分前に起こしてよ!」
「色葉のことすっかり忘れてたわ」
「そんな簡単に娘のこと忘れないで!?」
家中走り回って準備する。
ぁあぁあ!三分経った!
今頃学校チャイム鳴ってるよぉ!
どうしよう!
チャイムからの時間オーバー記録、久しぶりに更新か!?
「行って来まーす!」
朝ごはんは食べず、家を出た。
走ってるけど、これじゃ学校つくのはホームルームの真っ最中になっちゃう。
学校に着き、上履きをはいた。
きょ、教室入りにくぅ。
教室のドアの前に来る。
………よし。
が、がんばって入ろーじゃない。
両手拳をぐっとして、私は教室のドアを勢い良く開けた。
「遅れてごめんなさー………!…い?」
教卓の前には、呆れ顔の先生と…
「……………大和?」