眠り姫はひだまりで


じっと、純くんを見つめる。

………かっこいいなぁ。

私、純くんに会ってから、一体何回こんなこと思ったんだろう…………。

だって、かっこいい。

整ってる顔もそーだし……

すらっとしてて、おととい腕のなかで寝ちゃったとき思ったけど、何気に体つきもしっかりしてて。


………なんて思いながら、 純くんを見ていたら。

純くんが、顔を私から逸らした。


…………あ。

「…………純くん」

「…………なに」


腕で顔を隠している。

これは…………

「………ゴメン、見過ぎた?」


「…………うん」

不機嫌そーな顔してさ。

多分、怒ってる。

でも…………


「………照れてるよね?」


やばい、顔がにやける。

そんな私を見て…

あ、ホントに怒らせちゃった。

「~~っ色葉のクセにナマイキなんだよ!あ!まさか確信犯か!?色葉のクセに!?」

「な、違うもん!色葉のクセにってなに!?」



< 182 / 587 >

この作品をシェア

pagetop