眠り姫はひだまりで
そのまま言い合いになってしまった。
お互いハーハーしている。
「………わ、私だってやられっぱなしじゃないんだから」
「…………ばーか」
な!?と純くんを睨もうとしたとき、手を差し出された。
その手を凝視していると。
「ん」
見上げると、めちゃくちゃ笑顔の純くん。
いままで見たことないくらいの、明るくて、はじけた笑顔。
……………や、やばい。
「あっち行こ?」
机ベッドのほうを指差す。
いまだ通路に座り込む私は、差し出された純くんの手をとった。
そして、二人で机ベッドのそばへ到着。
純くんは、机ベッドの前にある机に座った。
私は机ベッドの横に立つ。
純くんと向かい合う。
「………あ、なぁ色葉」
純くんがなにか思い出したように、話しはじめた。
「にーちゃんどーなった?」