眠り姫はひだまりで


「はは。色葉の兄ちゃん、ホントスゲーな」

「でしょ」


ふたりで笑いあう、和やかな雰囲気が辺りを包んだ。

………のもほんの数十秒。


すぐに、沈黙になってしまった。


「「……………………」」


え、えっとぉ…………。

なに話せばいーの?

純くんはといえば、私と違って、全然気まずそうじゃなく。

何故か無言で、じっと私を見つめてくる。

…ひやぁあぁぁあぁ。

お願いだから、見つめないで!

そ、その視線にドキドキするのーっ!


私がひとりうろたえていると、純くんが私への視線ははずさないまま、口を開いた。


「…………なぁ」


「はい?」


こ、今度はなに?


「今日もそこで寝んの?」

私の横の机ベッドを、指さして言う純くん。

…へ?


「………そ、そのつもりですが?」





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