眠り姫はひだまりで
純くんが私の家に来たときは、全然そんな感じなかったから………!
完っっ全に油断してた!!
どっどどどどうしよう!?
戸惑ってる私をよそに、純くんは私の腰に手を添えて、さらに引き寄せようとする。
ちょちょちょちょ………!
私の心臓が限界を迎える!!
「じゅっ純くん!やめ…………」
「んじゃー答えてよ。色葉はおとといー、誰の腕のなかで寝たの?ん?」
口の端しを微かに上げて笑う純くんの顔は、これまたすごーくかっこいいわけで。
抵抗しようにも、そんな顔を目の前にしちゃったら…
惚れてる私は顔を赤くするだけで、なんの勝ち目もなくて。
あぁもう…………
これだから美形はずるいんだぁー!
心のなかで悶絶するなか、純くんは相変わらずの笑みと質問をしてくる。
「いい加減言ったら?んで意地はってごめんなさいって言えよ」
こんのドSぅうぅ…………!
「~~っ言いたくない!ぜぜ、絶対言わない!」