眠り姫はひだまりで


純くんが私の家に来たときは、全然そんな感じなかったから………!


完っっ全に油断してた!!


どっどどどどうしよう!?


戸惑ってる私をよそに、純くんは私の腰に手を添えて、さらに引き寄せようとする。

ちょちょちょちょ………!

私の心臓が限界を迎える!!

「じゅっ純くん!やめ…………」


「んじゃー答えてよ。色葉はおとといー、誰の腕のなかで寝たの?ん?」


口の端しを微かに上げて笑う純くんの顔は、これまたすごーくかっこいいわけで。

抵抗しようにも、そんな顔を目の前にしちゃったら…

惚れてる私は顔を赤くするだけで、なんの勝ち目もなくて。


あぁもう…………


これだから美形はずるいんだぁー!


心のなかで悶絶するなか、純くんは相変わらずの笑みと質問をしてくる。


「いい加減言ったら?んで意地はってごめんなさいって言えよ」


こんのドSぅうぅ…………!


「~~っ言いたくない!ぜぜ、絶対言わない!」





< 190 / 587 >

この作品をシェア

pagetop