眠り姫はひだまりで
今まであったことと………私の今の気持ちを、ミオに話した。
話し終えると、ミオは優しく、そっか、と頭を撫でてくれた。
そして、「これからどうするか、ちゃんと考えなね」と言われた。
そうだった。
思わず『バカ』なんて言ってその場を去っちゃったけど、私これからどうするか、全然考えてない。
あぁ…………とうなだれていると、ミオは笑って言った。
「今は、水野くんより話す相手がいるんじゃない?」
「へ?………………あ」
ミオが指差すほうを見ると、男子と仲良く話す、大和がいた。
「今だけは、水野くんのこと忘れてさ、佐伯くんと話さなきゃでしょ?」
「で、でも……………」
「いーの。それに、色葉は今、一応水野くんに怒ってるんじゃないの?」
あ。
「そ………そっか」
そうだね。私、純くんにバカって捨てゼリフを残して去ったんだから…
もしや今の私と純くんは、ケンカ中?
「そっかぁ………うん。私、純くんのこと一旦忘れてみる!」
うん。それがいい。
ずっと悩んだって仕方ないしね。
「ミオ、ありがとう!」
「はは、どーも」
よーし。まずは、大和と話さなきゃ!
放課後訊いてみよう。
そう意気込み、私は『ひとまずの』解決をした。