眠り姫はひだまりで
ステージ4

過去の記憶



私が大和と出会ったのは、中二になったばかりのころだった。


初めて同じクラスになって、委員会で一緒になった。
 
委員会でしか接点はないけれど、いっしょに仕事していくうちに、段々と仲良くなっていった。


仕事に対して一生懸命で、鈍くさい私にも、優しい、とってもいい人。


男子が今よりだいぶ苦手だったこの頃の私の、大和の印象だった。




そして、大和の印象がもっともっと強まったのは、あの事件からだった。



文化祭の季節が近づいてきたころ。


学校中が文化祭モードになって、私と大和の委員会も、文化祭での係りとかで今までより委員会の時間が長くなった。

だから、大和と二人で過ごすことも多くなった。


その頃の私は、ある先輩に交際をしつこく迫られていた。


ミオといることで知り合った先輩だったけど、一、二度しか話したことないのに、「一目ぼれした」とかなんとかで、付きまとわれていた。




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