眠り姫はひだまりで
「…………無理だよ……」
たとえ悪い評判があるとしても、そんな、人から聞いた話で、態度変えたくないし。
私は、別にコレっていう酷いことされているわけでもない。
なによりいままで、それなりの冷たさはあったとしても、普通に話してる。
いきなり態度変えるなんて、おかしいよね?
……でも、それで先輩を傷つけてるんだったら………
「………どーするべきなのぉ……?」
半泣きになりながらも、この後ある委員会へ向かうため、目元をぬぐった。
*
「それでは、八組の委員は、このあと残って作業してくださいね。では、終わります」
「「「ありがとうございましたー」」」
ガタガタ………
各クラスの委員達が、委員会があった少人数教室から出て行く。
そのなかで、八組の委員である私と大和は、席を立たずに作業をはじめた。
「じゃあ、ふたりとも六時になったら作業をやめて帰りなさいねー」
「「はーい」」
ガラララ………
先生も、教室を出て行く。