眠り姫はひだまりで


そーーっと、そーーっと………


だんだん近づくにつれ、聴こえてくる、すーすー言う寝息。


その人は、教卓の下に頭と上半身を預けて寄りかかり、長い足を黒板側に出して、静かに寝ていた。



…………………………えっと。


…………寝てる。 

うん。………熟睡?


はぁ…………とため息をついて、床にしゃがみこむ。


よかったぁ…………。


とりあえず、怖そうな人じゃない。

 

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