眠り姫はひだまりで


「純ー!久しぶりーっ」

純ー、とわいわい声が聞こえる。


教室の後ろのドアのほうを見ると、女子と男子がわいわいと囲っているなかに……………


純くん!!!!!


目を見開く私を見て、ミオが含み笑い。


「めずらしーっ!純たちが本館来るなんてっ!」

「なんか用があったのー?」


わいわいと、よくいるメンバーなのか、二組らしき男子たちと笑っている純くん。

純くんもそうだけど、やっぱり純くんと一緒にいる二組の男子は、かっこいい。

チャラそうに見えるけど、そこまでじゃないみたいな。


「凄い群がりだな。純って、あのイケメン?」


転校したての大和は、まだ純くんの事知らないみたい。

ドキマギしている私の代わりに、ミオが答えてくれた。


「そーそー。学校の王子様」


ま、私はタイプじゃないんだけどね、としらっと言うミオ。

よく言うよ…。最初私が純くんと初めて話したっていう報告したとき、凄い興奮してた癖にぃ。
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