眠り姫はひだまりで
きゃーーっと、女子たちが叫ぶ。
「あたしもいくーーー!!!」
「ついてくーーーっ!!」
大和はまだなんの返事もしていないのに、女子たちがはいはいと手を上げている。
私もミオも、当然大和も、ぽかんとしていた。
え……え?
大和が……純くん達と……!?
「どーするー?大和ー」
二組の人たちと仲が良いらしいうちのクラスの男子が、大和に声をかけた。
あの人、大和と仲がいい人だ。
あの人も一緒にいくって事かな?
大和もそう思ったのか、
「あーー…でも……………んー…けどせっかく誘ってもらったし……」
とっても迷っている。
そりゃ、迷うよね。
いくらなんでもいきなりすぎる。
ちら、と私を見て、大和はそのお友達のところへ行った。
そして、なにか話している。