眠り姫はひだまりで
私はもはや、この集団の一員であるのかさえもわからない。
………だって。
さっきから、ピンクオーラだらけのこの集団に、ひとりでついてってるよーなもんなんだもん………
うう。
しょぼんとしながら、ゲーセンに足を踏み入れた。
ゲーセン特有の、爆音の騒がしさが耳にうるさく響く。
うわぁ〜ん。
とぼとぼと、後ろからついていく。
…あ、ぬいぐるみ可愛い…
UFOキャッチャーの、うさぎさんが目にきらきらと輝いて映った。
そんな、ちょっと現実から逃げたくなってきたとき。
「色葉!」
前のほうで、男子達に口説かれてたはずのミオが、こっちに来てくれた。