眠り姫はひだまりで


私はもはや、この集団の一員であるのかさえもわからない。

………だって。


さっきから、ピンクオーラだらけのこの集団に、ひとりでついてってるよーなもんなんだもん………

うう。

しょぼんとしながら、ゲーセンに足を踏み入れた。

ゲーセン特有の、爆音の騒がしさが耳にうるさく響く。

うわぁ〜ん。

とぼとぼと、後ろからついていく。


…あ、ぬいぐるみ可愛い…

UFOキャッチャーの、うさぎさんが目にきらきらと輝いて映った。

そんな、ちょっと現実から逃げたくなってきたとき。


「色葉!」

前のほうで、男子達に口説かれてたはずのミオが、こっちに来てくれた。


< 265 / 587 >

この作品をシェア

pagetop