眠り姫はひだまりで

私と王子様




デパートを出る頃、もう時刻は六時になっていた。


「わー、真っ暗じゃんー」

「そろそろ帰るー?こっから家遠い奴もいるっしょー」


デパートの前で、みんなで解散する事になった。


「えっとー…家が遠いのは…色葉ちゃんと、ミオちゃん…かな?」


裕也くんが、みんなを見回して、私達を指差した。

このなかで、私とミオだけなんだよね、東中。


「あ、あと僕も」


そう言ったのは、大和。

そういえば、うちから結構近いって言ってたっけ。



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