眠り姫はひだまりで


「ううん、何もないよ!ありがとう!」


笑うと、朔くんは爽やかに笑い返してくれた。

ひょー、これぞ体育会系男子。

「爽やかだねぇ、さすが野球部」

「そう?」

「うん。野球部って夏とか特に、爽やかに汗流してるイメージ」

「実際汗臭いだけだけどね?」

はは、と笑う現役野球部員。

眩しいですわ…


ふぉお、となっていると、ミオが「佐伯くん」と大和を呼んだ。

大和がミオへ振り返ると、「そろそろさ」とミオが言った。

大和が、「ああ」と笑う。


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