眠り姫はひだまりで


「それで喜べるんだね」


朔くんが、可笑しそうに笑う。

「うん!私、寝るの大好きなの」

だから、このプレゼントはホントに嬉しい!

「よかった。女子に渡すプレゼントとしてどうかと思ってたから」

「ううん!いいよ、ありがとう!」

私がニコニコと笑うと、みんな「珍しいなぁ」と言いながら、笑ってくれた。


「もう、ホントにありがとう!最高だよーっ」

「いえいえ。喜んでもらえてなにより」


その場が少しの間笑いに包まれたあと、みんなは再び歩き出した。

「よかったね」

隣で、朔くんが笑う。


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