眠り姫はひだまりで


私が呼び捨てなんて、ちょっとおこがましい気が………なんて。


すると、純くんはちょっと悩んだ様子を見せて。

「んー……じゃあ、くんづけで」


「………それは、ちなみにどうして?」


「なんかそっちのが、色葉にはしっくりくる」


「そぉ、なの………?」


私を見る純くん。


かっこいいなあ………。

って私、さっきからそればっか!

 
それより、純くんに訊かなきゃいけないことがあるんだよ!!


「あのっ、純くん!どうしてここに……………っ」


キーンコーンカーンコーン…………

 
…チャイムだ。

昼休みが終わったんだ。



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