眠り姫はひだまりで


四人が去っていくのを見て…

そして。

…ああ。


…その場は、沈黙。



「…えっと、水野くんは、何処で曲がるの?」


この場に残ったのは、私とミオと、大和と………純くん。

ミオが、気を利かせて純くんに訊く。

ひいい。

純くん家って、どこにあるのぉ?


「んー、もうちょっと行ったとこで、曲がるよ」


純くんはお得意の王子様スマイルで、ミオに言葉を返した。

はぁうぅ。

やっぱ、かっこいいぃ…


私の後ろにいるものだから、久しぶりに間近でスマイル、見ちゃった。


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