眠り姫はひだまりで

純くんは、前にいる大和の方へ、歩いていった。

自然と、私とミオ、大和と純くんで話すようになっちゃうけど…

…でも、なんか嬉しい。

今日は、純くんの周り女子しかいなかったしなぁ。

とぼとぼと、ふたつの袋を抱きしめて、前のふたりを見ながら歩く。


「…よかったね」


こそ、とミオが耳打ちしてくる。

私はしぃ、と唇に指を当てながら、ちょっとニンマリ。


「…嬉しいんじゃん」

ニヤニヤして、ミオが見てくる。

もぉ、と言いながら、やっぱりニンマリ。


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