眠り姫はひだまりで
純くんはちら、と私をみると、ハハ、と笑った。
「誕生日に枕もらうのとか、ホント色葉ぐらいだよなぁ。普通じゃねー」
…きゅぅん。
かっこい〜よ〜…
私はどきどきとしながら「そうかな」と笑った。
「でも、嬉しい。大事に使わせてもらうよ」
「だろーな」
うん、普通に会話できてる。
仲直り、できちゃうかな。
「つーか、ホントに自分の誕生日、忘れてたの?」
くく、と笑う純くん。
うう…………
「それは…まぁ、そうだけどぉ。ちょっと色々と……」
あって、と言おうとすると、純くんがこっちを向いた。
目があって、どき、と心臓が高鳴る。