眠り姫はひだまりで

言うと、純くんは「ああ」と思いだしたように笑った。

「いいよ。寝ろって言ったのは俺だし」

「ありがとう、ほんとに…」

なんだか、ケンカっぽいことして、気まずくなってたのが嘘みたいに、普通に話せる。

仲直り、できるかもしれないな。

それから、私の家まで他愛のない話をして帰った。






「ありがとう」


私の家の前まで来て、玄関前でお礼を言った。


「うん」


…楽しかった。

純くんと話すの、楽しかったな。

やっぱり…仲直り、したいな。

純くんがそう思ってくれてるか、わかんないけど……



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