眠り姫はひだまりで


「毎年やってるらしいんだけど、もう十二月入ったし、そろそろ準備始めないといけないらしくてさ」


私と大和は、眉を寄せながら話を聞く。

そ、そんなのあったの…


「で、当日バザーで売ったり、それまでの準備を中心にする実行委員が、バザー委員。それをする人いないか、って今朝ふたりが来る前に、担任が訊いたんだけど」

誰もいなくてさあ、と笑うミオ。

みんな部活あるもんね…


「みんな、困ってたのよ。そこでふたりが遅刻して来てくれて」

「…それで、半ば強制的に…?」

バザー委員にされちゃった、ってわけだ。


< 353 / 587 >

この作品をシェア

pagetop