眠り姫はひだまりで
「毎年やってるらしいんだけど、もう十二月入ったし、そろそろ準備始めないといけないらしくてさ」
私と大和は、眉を寄せながら話を聞く。
そ、そんなのあったの…
「で、当日バザーで売ったり、それまでの準備を中心にする実行委員が、バザー委員。それをする人いないか、って今朝ふたりが来る前に、担任が訊いたんだけど」
誰もいなくてさあ、と笑うミオ。
みんな部活あるもんね…
「みんな、困ってたのよ。そこでふたりが遅刻して来てくれて」
「…それで、半ば強制的に…?」
バザー委員にされちゃった、ってわけだ。