眠り姫はひだまりで
戸惑うのはきっと
翌日の昼休み。
私はいつも通り弁当は早く食べ終えて、ミオに見送られ、足早に教室を出る。
いつもより、跳ねる足。
いつもより、跳ねる気分。
資料室の近くにくる頃には、もうスキップをはじめていた。
さらに鼻歌まで歌ってしまいそうになるけど、ぐっとこらえる。
狭い通路を、通常の二倍の早さで進む(当社比)。
そして空き教室の床に足をつけて、私はどきどきしながら口を開いた。
「純くーーん………」
もう来てる、かな?
と思って呼んでみたけど、返事がない。
今日は早く来ちゃったから、純くんはまだ来てないのかも。