眠り姫はひだまりで
けど、ニヤニヤしてても可愛いミオ。
おのれ、美少女ぉ…………!!
そしてミオは、ニッコリ笑って「じゃあねー」と。
キレーな黒髪をなびかせて、るんるんで教室を出て行った。
んも~…ミオはぁ…………………。
はぁ、とため息をついて、かばんを持つ。
そして、ミオが出てったドアとは反対のドアから、教室を出た。
そのまま資料室へ。
そして、あの特別ルートを通って、旧校舎の空き教室へ行く。
狭く四角い通路を通るのにかばんは邪魔だけど…
もう何ヶ月もここ通ってるから、最近では教室から五分足らずで、空き教室へ行けるようになった。
だって、少しでも多く寝たいもん。
なんて思ってたら、移動スピードが早くなった。
………私の昼寝に対する思いは、計り知れないな、と思う。