眠り姫はひだまりで


純くんが黙ってそれを見ているものだから、なんだか恥ずかしくなった。

糸くずをとると、「ありがと」と言われる。

何故だか熱くなった頬に、困った。



「今日は早いな、来るの」


机ベッドに上がって、下で机ベッドに寄りかかる純くんとお喋り。

私は毛布にくるまりながら、「眠たかった」と返事をした。


…ホントは、純くんと話がしたかっただけだけど。

なんてことは言わず、それっぽい理由をつけていう私、可愛くない。


「つーか、色葉もバザー委員になるとは思わなかった」



そ、そう、それ!

その話がしたかったの!


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