眠り姫はひだまりで
「おやすみ」
目をつぶりながら、熱くなった頬のせいで、寒くないなと感じた。
…ほんと、好き。
大好き。
*
昼休みが終わる何分か前に起きて、純くんを起こした。
純くんは空き教室の扉から、私は通路から、お互いの教室へと戻る。
「じゃ、また明日ね」
「うん」
そう言って、扉を開けて出て行く純くんの片手にはお弁当箱があったから、ここで食べたんだろーな。
なんか、早くから空き教室に来てくれてるのが、嬉しい。
私はミオと話がしたいし、お弁当を持って行くのは、無理だけど…
そんなことを考えながら、資料室を出た。