眠り姫はひだまりで
菜々花ちゃんは私の前にくると、じ、と私を見つめる。
「え、えっと……」
「あたし、四組のバザー委員なんだけどさ」
背が高いからか、ちょっとメイクで目力が強いからか。
迫力があって、縮こまりそうになる。
「そ、そうなんだ…?」
そういえば、昨日見たような。
それが、どうしたんだろう。
「……なんで、佐伯くんと一緒になってんの?」
…思わず、目を見開く。
睨むような目と、きつい口調と…その、言葉に。
震えそうになる声を堪えて、私はゆっくりと息を吸った。