眠り姫はひだまりで
「来てくれたんだ?色葉」
………耳元で囁かれる、この声。
純くんだぁ……………!
戸惑う心より先に、体をばたつかせた。
「ははは離し…………っ」
「あはは、照れてんの?カワイー」
かかか可愛い………!?
純くんにそんなこと言われたら、死ぬーーー!
………てゆーか!
「純くん……………っ!?」
さっきから、体のあちこち触られてるんですけどっ!?
けれど、何故か純くんは、間延びした声を出した。
「…………色葉ぁーーー」
「……なななに…………?」
「なんかいーにおいする………」
……いーにおい。って…………?
純くんは、私の髪をくんくんしてる。
……シャンプーかなぁ…………?
私、香水とかつけないし。