眠り姫はひだまりで
ステージ6
彼の素顔に
それからしばらく、私はバザー委員の仕事に追われていた。
ミオとはなんとなく気まずくて、お昼を一緒に食べなくなった。
そんな私達を、クラスメイトは心配してくれたけれど。
そもそも、お互いに嫌いになってケンカしたわけじゃないし。
多分頃合いを見て、私かミオのどっちかが謝るんだと思う。
…なんか、まるで他人事なんだけどね。
私はバザーの準備で忙しいし、ミオも裕也くんとのことがあるし。
お互いのことが落ち着いたら、話しかけようかなぁ、って。
『色葉のこと大事』って、言ってくれた。
もちろん私もミオが大事だから、ミオの恋はうまく行って欲しい。
いつも私のこと考えてくれてるミオだから、たまには距離をおいてみるのもいいのかな、なんて。
…私は私で、どうにかしなきゃいけないこともあるしね。