眠り姫はひだまりで


………ってゆーか!!


「いいかげん離してよぉ!」


純くんから急いで離れ、純くんの正面に座る。


向かい合うけど、それもやだなぁ。


私、顔真っ赤だし……………。

純くんはカッコイイし。



「……………………」



純くんは、なんか名残惜しそうに私を見てる。

その顔で見ないでよぉ…………。


半泣きになると、純くんは笑い出した。


「ぷっ………なにその顔………っ」


「………笑わないでよぉ…………」



「ゴメンって。やっぱ色葉おもしれー」


あはは、と涙目の私の目元をぬぐう純くん。

ずるいなぁ。こっちは死ぬほどドキドキしたってゆうのに。

純くんは笑ってて、その顔もカッコイイんだもん…………。


 



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