眠り姫はひだまりで
冬休みは中頃。
バザーまで、あと三日。
「………色葉、大丈夫?」
大和が、私の顔を覗き込んだ。
「………へ?」
声にハッとして、目を見開く。
目の前の大和は、困ったような呆れたような顔をしていて。
「…寝かけてたでしょ」
…えっ。
「うっ…うそ」
「ほんと。うとうとしてた」
…あらやだ。
長いカラフルな輪飾りを持って、前で一緒に輪飾りを作る大和に苦笑い。
「ごめん」
「疲れてるね」
教室内はざわざわしていて、後ろのほうから純くんの笑い声が聞こえたりして。
その一角で、私と大和は机をつけて輪飾りを作っていた。
…まるで、中学の時みたいに。