眠り姫はひだまりで
「最近、遅くまで飾りつくってたから…」
あはは、と笑う。
大和は困ったような顔をしたあと、はぁ、とため息をついた。
「…ちゃんと寝なよ」
「はーい」
笑って返事をすると、苦笑い。
…大丈夫、だいじょーぶ。
ちょっと、フラフラするけど………
ぼうっとする頭で、短冊のように切った折り紙を貼り付けて行く。
大和は筆箱からシャーペンを取り出すと、カチカチ、と鳴らした。
「…最近、なんか元気ないね」
周りの騒がしさが、遠くに聞こえる。
大和が、下の紙を見ながら、口を開く。
重なる、姿。
あの頃と少し違う、姿。
…思い出す、から。
「…悩みがあるなら、言いなよ」
…頭が、ぼうっとする。