眠り姫はひだまりで


純くんとふたりで歩くのは二回目だけど、なんだか前とは違うなと思った。


…純くんは私のこと、どう思ってるのかな。


なんてことを、ぐるぐると考え始めた頃。

私は人混みに酔って、ダウンしていた。


「うーー…………」


ベンチに座って、空を仰ぐ。


「……大丈夫か?」


隣に座った純くんが、心配そうに声をかけてくれた。

「…だいじょーぶ…」

…うう、最悪だ。

せっかく、ふたりでまわってたのに。


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