眠り姫はひだまりで


「そそ、そうだよ。昼寝しに来てるんだよ!」

 
効果音にドン!とでもつきそうな態度で言ってみた。


…………いや、そこまで迫力ないけど。


そしたら。


案の定、目の前の彼は吹き出した。

 
やぁっぱりぃいぃーーー!!


「ぶふ………っなにそれ………なんでわざわざ昼寝しにここまで来てんだよ……っ」

 
「だだ、だって教室じゃうるさくて、よく眠れないでしょ!ここ日当たりいーし、静かだし最高なんだもん!!」


「はは、だから、隠れてここまで来てんの?」


「そぉだよ!」


よし、がんばった!言い切った!

私よくやったぁ・・・!!

 
思わずガッツポーズしてしまう私。


純くんは、笑いを必死に抑えてる。


でも、すぐにあの悪っぽい笑いに変わった。

 
「ふーん、じゃあ、その安眠が邪魔されたら、色葉嫌だよなぁ?」


………………へ?


まぁ、そりゃ嫌だけど。

すっごく嫌だけど!


それが何……………?


…なんか、嫌な予感!!



 
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