眠り姫はひだまりで
あ、危ない危ない………
危うく、うっかり二度寝するところだったよ…
時計を見ると、時刻は七時四十分。
なかなかにやばい時刻。
私が起きる平均的な時刻は七時半なんだけど、今日は十分オーバーだ。
よたよたと立ち上がり、制服を着る。
シャツのボタンを止めながら、私は憂鬱な気持ちを浮かべた。
「…はぁ」
いろんなことが頭に浮かんでは、学校に行く気力を失わせてくれる。
ベッドの方を見ると、あるのはピンクの枕。
ずっと使ってる、お気に入りの枕だ。