眠り姫はひだまりで


本当に突然!

「そ、そうなんですか…」

「ほんとにごめんね!私もさっき知ったの」

「い、いえ、私は全然いいんですけど…………」


空き教室へ行けなくても、バザー関係だったら純くんに会えるしね。

…あ、でも。

私は教室をぐるりと見回して、その姿がないことを確認した。


「もうひとりの男子が今いなくて…探して来ますね」

「ごめんね、ありがと!」


そう言うと、先輩はバタバタと二年の階へと戻って行った。

きっと、一年一組からわざわざぜんぶに連絡してくれたんだろうな。

うちのクラスが最後だから、あんなに疲れてたんだね。


< 494 / 587 >

この作品をシェア

pagetop